多目的コホートによるがん・循環器疾患の疫学研究

2017/05/29お知らせ

患者様の皆様へ 多目的コホート研究への協力のお知らせ

国立がん研究センターでは、生活習慣・食事や住環境とがんや循環器疾患との関係を明らかにするために、1990年から「多目的コホート研究」が開始されており、その当時40-59歳の住民の皆様に、アンケート調査などにご協力をいただいており、現在も継続して研究を行っています。このたび、患者様の皆様へ、当院における、多目的コホート研究への協力のお知らせをいたします。研究への協力は、倫理審査委員会での審査・承認を受けて行っています。

研究課題名

厚生労働省がん研究助成金による「多目的コホートによるがん・循環器疾患の疫学研究」班(多目的コホート研究)に対する、研究対象者に発生したがん、脳卒中、心筋梗塞・急性死症例に関する医療情報の提供

1.研究の対象

岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県石川(平成14年より中部)、東京都葛飾(以上、平成2年開始のコホートⅠ)、茨城県水戸、新潟県柏崎、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田(以上、平成5年開始のコホートⅡ)の11保健所管内の29市町村に、1990年(コホートⅠ)および1993年(コホートⅡ)研究開始時点に居住していた地域住民約14万人が多目的コホート研究全体の対象者ですが、その中で、研究開始以降に、研究対象者において発注し、当医療施設において診断された、がん罹患情報が、医療情報提供の対象となります。(脳卒中、心筋梗塞・急性死症例の提供は終了しました)

2.研究目的・方法

1990年から国立がん研究センターなどで行われる多目的コホート研究では、5年毎のアンケート調査(計4回)が行われており、生活習慣・環境情報と、その後のがんや循環器疾患罹患との関連を検討することで、がんや循環器疾患の予防要因・危険要因を明らかにすることを目的としています。つきましては、当医療施設からの医療情報の提供が、予防要因などを明らかにするためには必要な情報となります。

3.研究に用いる試料・情報の種類

医療情報(カルテ番号、氏名、生年月日、病歴、検査値、など)の提供を行います。

医療情報の記入は、当医療施設以内において実施されます。

4.試料・情報の公表

提供

医療情報の送付は、研究班参加保健所を経由して、あるいは、直接に研究班事務局に提供されますが、書留・配達記録など、受取人の手元に確実に届くことを保証する仕組みを用いており、情報の漏えいが行らないように努めています。

公開

多目的コホート研究で得られた成果は国民へ広く情報を還元するために、ホームページで公開しますが、集団の値が公開され、個人を特定できるような情報は公開されません。

5.研究組織

社会医療法人 敬愛会 中頭病院 院長 下地 勉

国立がん研究センター 津金 昌一郎

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申し出下さい。

当院における照会先
沖縄市字登川610番地
電話番号098-939-1300(代)内線8391
治験管理室 崎原 美生
研究責任者:院長 下地勉
多目的コホート研究に関する連絡先
〒104-0045 東京都中央区築地5-1-1
国立がん研究センター 予防研究グループ コホート事務局
℡03-3542-2511(内線1946)、FAX 03-3547-8580
e-mail:jphcadmin@ml.res.ncc.go.jp