高精度放射線治療 イメージ

高精度放射線治療

放射線は自然界にも存在するものですが、医療においては人工的にある種の放射線をつくり出して、診断や治療に利用します。がんの治療では、患部に放射線をあてることにより、細胞のDNAに損傷を与え、がん細胞を死に至らしめます。

放射線治療は、手術、薬物療法 (抗がん剤治療) と並ぶがんの3大治療法の1つです。単独で行われることもありますが、薬物療法や手術と併用されることもあり、その場合を、集学的治療と呼びます。 手術と同様、患部の局所に対する治療ですが、手術のように臓器を取り除いたりせずに治療をします。

(出典: 国立がん研究センターがん情報サービス)

中頭病院 医療 イメージ

患者さんにとっての利点

体にメスを入れることなく治療するため、合併症の懸念がある方や体力的に手術が難しい高齢の方にも受けていただけます。病状によっては通院での治療も可能です。 根治を目指す治療や、症状の緩和を目的とする治療など幅広く対応します。

中頭病院 医療 イメージ

「キャンサーボード」を通じ、
高い治療成績を

「がん」の放射線治療は海外の診療ガイドラインでは初回治療として全体の約半数に行うことが推奨されています。一方、日本でのその割合は3割、沖縄においては1割です (参考: 令和3年度沖縄県がん登録事業報告書) がん治療において、高い治療成績を達成するためには各診療科の医師やコメディカルが協同する「集学的治療のためのキャンサー・ボード」の実施が重要です。当院では臓器別のキャンサーボードを通じて、がん患者みなさまの約3割に放射線治療を行なっています。

中頭病院 医療 イメージ

放射線治療機器

当院では体幹部定位放射線治療 (SABR, Stereotactic Ablative Body Radiotherapy) や強度変調放射線治療 (IMRT, Intensity-Modulated Radiotherapy) と呼ばれる最新技術を、現時点で世界で最も高い精度とスピードで行える治療機器、Varian社製TrueBeam™を導入しています。

すでに20年以上の治療データの蓄積があり、高い効果と安全性が、沖縄県でも多い頭頸部がんや肺がんをはじめ、前立腺がんなどの骨盤内腫瘍、脳腫瘍、転移性腫瘍など様々な「がん」で実証されています。その結果、以前は外科手術以外に治療の選択肢がなかった患者さんでも、放射線治療を含む集学的治療によってほぼ同じ治癒率が少ない副作用で得られるケースが増えています。

中頭病院 医療 イメージ

安全に治療を実施するために

当院の放射線治療部門では、専門スタッフによる放射線治療の品質管理を徹底して行い、日本や欧米で広く行われている最新の放射線治療を沖縄中部のみならず、全県の皆さまに提供します。治療の内容や適応については、医療連携室を通じてお気軽にご相談ください。

中頭病院 医療 イメージ

当院での放射線治療までの流れ

初診まで
キャンサーボードまたは主治医からのコンサルト ※治療をご希望の方は地域医療連携室を通じご予約ください (紹介状が必要です)
初診
治療方針、効果、副作用、治療回数、治療期間などを医師よりご説明します。また看護師によるオリエンテーション、事務担当より治療費についてご説明します。
計画CT
後日、放射線をあてる範囲や治療方法を決めるため計画CTを撮影します。計画CTをもとに治療医が放射線治療計画を立てます。
放射線治療
治療時間は10分〜15分 (照射時間おおよそ2〜3分) です。定期的に治療医の診察があります。
治療後フォロー
定期的に診察し、経過をみます。