令和2年度

令和2年度 中頭病院指標

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 468 191 299 495 830 1183 1991 2274 2313 862

当院は診療科に小児科や産婦人科も兼ね備えた地域医療支援病院です。年齢構成にも幅があり、10歳未満の患者割合が高いのも特徴です。当院の退院患者は70才以上の患者さんが増加傾向で、最も多い年齢層は80~89歳で2,313人でした。70歳以上の患者さんの割合は約50%です。
当院が属する中部保健医療圏の沖縄市やうるま市の人口は今後も増加が予想されるため、当面はこのような年齢階級割合で推移していくものと思われます。

診断群分類別患者数等 (診療科別患者数上位5位まで)

内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
180010x0xxx0xx 敗血症 (1歳以上) 212 15.17 19.20 11.32 79.79
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 201 8.31 13.00 7.46 75.53
060340xx03x00x 胆管 (肝内外) 結石、胆管炎 198 7.22 9.53 8.59 72.14
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 149 3.43 4.44 0.67 66.92
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 148 2 2.04 0 49.78
敗血症
菌血症やほかの感染症に対する重篤な全身性の反応に加え、体の重要な器官 (臓器) の機能不全が起こる病態です。
尿路感染症
腎臓や膀胱などの尿の通り道 (尿路) に細菌などの病原体が侵入し起こる感染症です。入院が必要になるのは、急性腎盂腎炎 (腎臓の細菌感染症) 、腎膿瘍 (腎臓に膿の塊が生じる) 、急性前立腺炎 (男性の前立腺に生じる感染症) などで、時に菌血症 (血液の中に菌が流入し寒気やガタガタと震える) を伴うこともあります。一般的に急性膀胱炎は外来治療となることがほとんどです。入院治療は抗菌薬の点滴を行います。尿管結石などが詰まって尿路が狭くなっている場合には、ステント挿入・留置を行うこともあります。当院は感染症内科があるので、適正な抗菌薬の選択と使用が徹底されています。
胆管 (肝内外) 結石、胆管炎
胆嚢炎・胆管炎は、胆嚢や胆管に細菌が感染して起こる病気で胆嚢結石、胆管結石、胆泥 (胆汁内の結石となる前の泥状の浮遊物) と合併する場合はほとんどです。食生活の欧米化や高齢化社会に伴い発症率は高まる傾向にあります。
狭心症
心臓に酸素や栄養を送っている冠動脈が狭くなり、必要な血液が十分に供給されなくなることで起こる病気です。不安定狭心症などの緊急を要する疾患に関しては昼夜を問わずに心臓カテーテル検査、治療を行っています。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群 (SAS) は睡眠中に呼吸が頻繁に止まる病態を言います。
重症と判定された方には確定診断のための1泊入院検査を行います。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
040100xxxxx00x 喘息 75 4.51 6.46 0 3.37
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症 (その他) 73 4.92 6.47 0 0.73
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 (出生時体重1500g以上2500g未満) 28 6.54 11.19 0 0
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 24 6.5 13.00 0 3.08
140010x199x1xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 (出生時体重2500g以上) 20 5.65 10.91 30 0

当院の入院患者さんは、主に一般外来 (同一医療法人のクリニック含む) からの入院患者、近隣からの紹介入院患者、時間外外来 (24時間救急搬送を含む) からの入院患者からなり、気道感染を主とした感染症、喘息発作、小児救急疾患が多くを占めています。2020年度の新規入院患者数は約900人程度となっています。専門外来として小児循環器、新生児、小児内分泌、アレルギー、小児神経も行っていますが、入院患者としては多くありません。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア (15歳以上) 113 3.06 4.86 1.77 65.31
060335xx02000x 胆嚢炎等 104 4.55 7.23 0 62.26
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 103 4.44 6.02 0 61.23
060150xx03xxxx 虫垂炎 89 3.2 5.44 0 31.25
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 76 10.72 10.30 1.32 62.64

外科では24時間救急体制をとっており、救急疾患である鼠径ヘルニア、虫垂炎や胆嚢炎などの症例が多く、そのほとんどを腹腔鏡で行っています。また大腸がん、胃がん、肺がんなどの悪性疾患に対しても腹腔鏡、胸腔鏡手術などによる低侵襲な治療に積極的に取り組んでいます。乳がんの手術は県内においても有数の手術症例数になっています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 246 23.28 25.09 82.11 82.38
160760xx97xx0x 前腕の骨折 59 2.76 5.18 3.39 58.78
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 36 13.36 18.74 11.11 52.94
070230xx01xxxx 膝関節症 (変形性を含む。) 31 22.74 23.36 19.35 75.61
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症 (変形性を含む。) 28 21.64 21.03 10.71 67.79

当院では一般の四肢脊椎外傷はもとより、関節変形性疾患 (変形性膝関節症、変形性股関節症に対する人工関節置換術など) 、脊椎変形性疾患 (腰部脊柱管狭窄症、頚髄症等に対する椎弓形成術など) を盛んに行っています。
大腿骨骨折は平均年齢82歳と高齢者の患者さんが多く、平均入院期間も25日と長くなる傾向があるため、術後は回復期リハビリ病院などとの連携が重要となっています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx04xxxx 乳房の悪性腫瘍 24 6.5 8.26 0 49.63
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 20 2.65 3.07 0 68.7
160200xx0200xx 顔面損傷 (口腔、咽頭損傷を含む。) 12 2.08 5.28 0 36.33
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア 8.17
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍 (脊椎脊髄を除く。) 5.39

平成16年に形成外科が診療科として設立されました。開設当初より、外科 (乳腺) と密接に連携して、乳癌術後の乳房再建治療では、乳房再建術を数多く行っています。救急医療においても、顔面骨折や血管・神経損傷の修復など救命救急としての側面も持っています。
その他にも眼瞼下垂症など生活の質 (Quality Of Life) 向上に繋がる治療を多く行っています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫 (非外傷性硬膜下血腫以外) (JCS10未満) 57 14.23 18.86 56.14 68.26
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫 (非外傷性硬膜下血腫以外) (JCS10以上) 33 18 22.35 75.76 73
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 31 12.42 9.68 25.81 75.68
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 28 9.46 8.18 17.86 63.82
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 17 8.82 12.04 5.88 78.35

当院の脳神経外科においては、頭蓋内血腫の患者さんが多く、次いで頭蓋内損傷、硬膜下血腫の患者さんが多くなっています。急性期治療後の患者さんは地域の医療機関と連携してリハビリ等の治療を行っています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx0101xx 弁膜症 (連合弁膜症を含む。) 10 21.6 22.56 10 65.6
050161xx97x1xx 解離性大動脈瘤 29.23
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 19.98
050161xx9900xx 解離性大動脈瘤 17.53
050050xx0101xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 22.22

扱う病気の性質上、多くの患者さんは循環器内科から紹介され、外科治療が必要と判断された場合は心臓血管外科と協議し治療を行います。また緊急外科手術を要する疾患にも対応しています。代表的な疾患として弁膜症、解離性大動脈瘤の症例を多く診療しており、大動脈瘤に対しては血管外科グループと共同でステントグラフト (血管内治療) も行っています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
120170x199xxxx 早産、切迫早産 (妊娠週数34週未満) 80 16.54 21.68 5 30.78
120140xxxxxxxx 流産 46 1.78 2.42 0 34.17
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 30 5 6.16 0 47.67
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 28 10.36 11.19 3.57 30.79
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 22 7.91 9.57 0 47.09

産婦人科は、婦人科部門と産科部門に二分され、婦人科部門では、がん検診から (良性・悪性) 腫瘍手術まで診療を行っています。産科部門では初期の妊婦健診から正常経腟分娩はもちろん (予定・緊急) 帝王切開手術まで対応しています。新生児の管理は小児科が中心に対応しており、安心して出産に臨める体制をとっています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 65 2.8 4.95 0 73.83
020160xx97xxx0 網膜剥離 52 3.58 8.97 0 56.17
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症 32 2.66 6.98 0 58.97
020240xx97xxx0 硝子体疾患 32 2.22 5.65 0 68
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 31 2.03 2.76 0 69.13

当院の眼科入院の多くが手術目的です。白内障の症例が最も多く、平均入院期間は約2~3日です。そのほかの網膜剥離、黄斑変性症など幅広く対応しています。
※当院における白内障手術は、主に日帰り手術や短期滞在手術で対応しています。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 34 4.82 5.63 0 38.56
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 30 7.43 7.94 0 34.23
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 16 5.13 7.20 0 55.81
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 16 4.88 6.71 0 50.5
030390xx99xxxx 顔面神経障害 14 8.64 9.17 7.14 59

耳鼻咽喉科は、日常生活を送る上で重要な機能 (聴力や平衡機能、または呼吸や嚥下) を司る〈耳、鼻、のど〉などの器官や、頭頸部領域 (耳下腺、顎下腫等の唾液腺、舌、口腔底、咽頭、喉頭、甲状腺) の腫瘍が診療対象です。当院では慢性副鼻腔炎、耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍、扁桃周囲膿瘍など、多くの症例に対応しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均在院日数 (自院) 平均在院日数 (全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 54 7.07 7.13 1.85 74.41
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 31 6.68 8.52 3.23 72.71
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 28 9.82 11.89 0 71.43
110070xx99x20x 膀胱腫瘍 21 7.24 9.96 0 74.76
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 21 5.43 5.67 0 62.71

泌尿器科では膀胱腫瘍、前立腺肥大症、前立腺癌、尿路結石症などの入院が多く、膀胱腫瘍には経尿道的膀胱腫瘍切除 (TUR-BT) 、前立腺肥大症には経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術 (HoLEP) 、尿路結石症には経尿道的尿管砕石術 (TUL) ・経皮的腎砕石術 (PNL) など低侵襲治療を多く行っています。その他にも悪性腫瘍では前立腺がん、腎がん、腎盂尿管がんなど幅広い疾患に対応しており、前立腺がんに対してはロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術 (RARP) なども行っています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類基準 (※) 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 30 20 1 8
大腸癌 39 40 53 68 33 1 7,8
乳癌 97 70 14 13 19 1 6,7,8
肺癌 51 51 89 11 18 1 6,7,8
肝癌 11 23 23 1 7,8

※ 1 : UICC TNM分類,2 : 癌取扱い規約

【定義】
羅患率の高い5つのがん (胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌) を病期 (ステージ) ごとの患者数を集計したものです。医師が「がん (がん疑い) 」と診断した時に1件とカウントされ、①がんの大きさや進展度②リンパ節転移③遠隔転移の有無により病期が決定します。
・病期は、数字が大きいほど「進行しているがん」となります。
・病期が「0 (上皮内癌) 」は集計対象外です。
・病期が「不明」の症例は、①-③のうち1つでも不明な項目がある症例を表し、不明な項目を明らかにするための検査・入院症例も含まれております。
【解説】
2020年度の5つのがんのうち、大腸癌の入院患者数が最も多くなっています。次いで、肺癌、乳癌となっています。
当院では、内視鏡的治療、外科的治療 (腹腔鏡的治療) 、抗がん剤治療など集学的な治療を行っております。また、治療が困難な患者さんの疼痛を和らげるため緩和ケアの体制も整備し、さらに、放射線治療設備が導入されたことで、患者さん1人1人に合わせた治療の選択、総合的な管理ができます。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 18 7.39 59.72
中等症 162 11.05 79.96
重症 62 15.82 86.29
超重症 21 20.38 85.71
不明

成人の市中肺炎 (自宅で生活している人がかかる肺炎) はよくみられる感染症の一つです。当院でも多くの入院患者の治療を行っています。患者の平均年齢が高くなるにつれ、重症度と平均在院日数は高くなる傾向にあります。当院には呼吸器内科や感染症内科の専門医がいるため、適正な抗菌薬の選択治療と呼吸管理を行うことができます。市中肺炎は極めて重篤な状態に陥ることもあり、その際には集中治療を必要とします。当院では集中治療の専門医もいるため、呼吸器内科医や感染症内科医と協力しながら、救命のために力を注いでいます。

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 293 12.28 75.4 38.69
その他 43 13.23 74.16 7.14

2013年4月9日より、脳神経外科の紹介外来の診療を再開致しました。当院では脳梗塞や非外傷性の頭蓋内血腫や硬膜下血腫の患者さんを多く受け入れております。また、脳卒中地域連携パスを整備し、地域の回復期リハビリ病院や地域包括ケア病院との連携を図っています。
脳梗塞は脳に酸素や栄養を送る血管が細くなったり、詰まってしまう事によって脳が壊死または壊死に近い状態になってしまう病気です。治療が遅れると死亡し たり重い後遺症が残りますが、発症後早期に治療することによって社会復帰できる可能性が高くなります。当院における脳梗塞の患者さんは、発症日から3日以内が87%を占めています。

診療科別主要手術別患者数等 (診療科別患者数上位5位まで)

内科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 246 1.88 9.76 7.72 74.13
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 (その他) 85 0.86 2.52 1.18 66.95
K654 内視鏡的消化管止血術 59 2.63 9.46 10.17 74.46
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術 (その他) 55 1.29 2.73 3.64 60.49
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術 (不安定狭心症) 48 0.13 7.13 2.08 65.48

内科においては総胆管結石、総胆管結石性胆管炎等に対して内視鏡的胆道ステント留置術を多く行っています。
急性心筋梗塞や狭心症などの循環器系の疾患に対しては、心臓カテーテル治療 (PCI) を積極的に行っています。当院では心臓カテーテル装置を2台有しており、標準的な治療であるバルーン拡張、ステント留置はもちろんのこと最も良い治療が外科治療であれば、心臓外科、血管外科グループへ手術の依頼をします。急性心筋梗塞や不安定狭心症などの緊急を要する疾患に関しては昼夜を問わずに心臓カテーテル検査、治療を行っています。また、その他にもペースメーカー移植術など数多くの症例をこなしています。
消化管止血術は、急性出血性胃潰瘍等の消化管疾患に対して多く行われています。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 (仮死第1度)
K300 鼓膜切開術
K386 気管切開術
K7151 腸重積症整復術 (非観血的)

小児科で手術の対象となるのは、非観血的整復 (出血を伴わない手法) を行う腸重積が主であり、外科的手術が必要な患者さんは専門科 (外科、整形外科、耳鼻科、眼科など) にて入院となります。

外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 197 0.55 2.78 0.51 61.21
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 (乳房部分切除術 (腋窩部郭清を伴わない) ) 94 0.72 2.46 0 62.12
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 90 0.04 2.17 0 31.14
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 (両側) 83 0.18 1.78 1.2 64.12
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 70 3.11 7.81 0 66.07

当院では地域を支える病院として胆石、虫垂炎、ヘルニアなどの良性疾患から大腸がん、胃がん、肝胆膵腫瘍、乳がん、肺がんなどの悪性腫瘍まで幅広い疾患に対する手術を行っています。また腹腔鏡や胸腔鏡を積極的に導入し、より侵襲が少ない治療を目指しています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 (大腿) 176 4.08 16.63 75.57 79.81
K0811 人工骨頭挿入術 (股) 94 6.26 17.6 79.79 82.55
K0462 骨折観血的手術 (前腕) 92 1.85 6.38 9.78 60.6
K0821 人工関節置換術 (股) 62 1.84 20.24 16.13 71.69
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術 (椎弓形成) 51 3.47 18.47 31.37 72.2

整形外科では、骨折観血的手術が最も多くなっています。近年の高齢化とともに高齢者の転倒による大腿骨骨折の手術件数が増加していることが要因の一つです。当院では骨折観血的手術の他に人工骨頭挿入術も行っています。
脊椎変性疾患 (腰部脊柱管狭窄症、頚髄症等) 疾患に対しては脊椎固定術や椎弓形成術を行っています。
変形性股関節症や膝関節症に対しては、人工関節置換術を行っています。
手術後は、回復期リハビリ病院への転院などを行うことで早期にもとの生活へ戻れるよう努めています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術 (乳房切除後) 23 0 5.48 0 49.39
K2191 眼瞼下垂症手術 (眼瞼挙筋前転法) 20 0 1 0 66
K0081 腋臭症手術 (皮弁法) (左)
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 (躯幹)
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術 (露出部) (長径2cm未満)

形成外科では、乳腺外科と密接に連携して、乳癌術後の乳房再建手術を多く行っており、常に最新の治療を提供し続けています。
また、眼瞼下垂症手術や腋臭症手術を多く行っています。さらに、周辺の関連病院、クリニックとも連携し、難しい変形に対する治療も提供できる地域中核病院としての機能を担っています。救急医療においても、顔面骨骨折や、血管・神経損傷の修復、全身熱傷など、救命救急としての側面も持っています。現在、常勤医師および、大学附属病院の非常勤医師で診療を行っており、形成外科のあらゆる対象疾患に対応できる体制を整えています。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 42 1.81 10.38 21.43 75.95
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 (その他)
K145 穿頭脳室ドレナージ術 (両側)
K1642 頭蓋内血腫除去術 (開頭) (硬膜下)

脳神経外科では主に頭蓋内血腫や硬膜下血腫などに対して慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術などが行われています。
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術とは慢性硬膜下血腫に対して、頭蓋から血腫を洗浄する手術です。平均年齢は約76歳と高齢の患者さんが多くなっています。急性期の治療後は他院と連携し、継続してリハビリ治療が行えるよう努めています。

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K5551 弁置換術 (1弁) 10 3.8 22 10 72.1
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 (2吻合以上)
K5601ニ 大動脈瘤切除術 (上行) (その他)
K5607 大動脈瘤切除術 (腹部大動脈 (その他) )
K5541 弁形成術 (1弁)

大動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症に対する弁置換術を多く行っています。また不安定狭心症、労作性狭心症に対して冠動脈・大動脈バイパス移植術 (2吻合以上) を行っています。その他には胸部大動脈瘤に対して血管外科グループと共同でステントグラフト (血管内治療) も行なっています。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 35 1.14 6.6 0 50.29
K9091ロ 流産手術 (妊娠11週まで) (その他) 33 0.45 0.27 0 33.7
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側) (腹腔鏡) 31 1.06 2.94 0 46.97
K861 子宮内膜掻爬術 30 0.23 1 0 50.7
K867 子宮頸部 (腟部) 切除術 18 0.61 1.11 0 47.33

診療の大きな柱として産科部門と婦人科部門に分かれ、婦人科部門では子宮全摘術を多く行っています。また子宮ならびに付属器疾患、良性腫瘍に対しては腹腔鏡下手術も行っています。悪性疾患が疑われるなど腹腔鏡下手術適応外の場合は開腹手術を行います。
産科部門では出産に対する全分娩数の約30%を帝王切開術が占めており、分娩リスクの高い患者さんに対する予定帝王切開や通常分娩中に生じる緊急帝王切開にも対応しています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) (右) 142 0.02 1.85 0 62.85
K2821ロ 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入) (その他) 95 0 1.54 0 72.87
K2683 緑内障手術 (濾過手術) (右) 30 0 4.7 0 68.83
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 (その他) (右) 21 0 1.48 0 67.33
K281 増殖性硝子体網膜症手術 (左) 14 0 3.36 0 57.36

眼科では、糖尿病性増殖性網膜症、網膜剥離、黄斑、後極変性に対する硝子体顕微鏡下離断術や、白内障に対する水晶体再建術を多く行っています。手術施行後帰宅できる日帰り手術や、入院日に手術を行い、翌日には退院する短期滞在手術が主流となっています。他にも緑内障、硝子体混濁、翼状片など様々な疾患に対応しています。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 (摘出) (両) 38 0.03 6.37 0 35.68
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型 (選択的 (複数洞) 副鼻腔手術) 12 0 3.83 0 51.83
K6261 リンパ節摘出術 (長径3cm未満) (右)
K318 鼓膜形成手術
K3932 喉頭腫瘍摘出術 (直達鏡)

耳鼻咽喉科では上顎洞炎や副鼻腔炎に対して、内視鏡下鼻・副鼻腔炎手術が多く行なわれています。また、声帯腫瘍等に対する声帯ポリープ切除や耳下腺腫瘍に対する耳下腺腫瘍摘出術、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出も行われています。それ以外にも当院では頸部リンパ節腫瘍に対するリンパ節摘出術や、良性・悪性を含めた甲状腺腫瘍を行っています。また、頭頸部領域の腫瘍 (耳下腺、顎下腺など唾液腺腫瘍、舌、口腔底、咽頭、喉頭の悪性腫瘍、甲状腺腫瘍など) の手術を外科、形成外科と協力しながら遊離空腸や腹直筋による再建術を含めて行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術) (電解質溶液利用) 54 1.56 4.63 1.85 74.11
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 (内視鏡手術用支援機器を用いる) 28 1.5 7.32 0 71.43
K7811 経尿道的尿路結石除去術 (レーザー) (左) 21 1.48 3.62 0 63.38
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 (ホルミウムレーザー等使用) 19 1.21 3.68 0 73
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 15 0.4 7.53 0 72

泌尿器科では、膀胱がんや前立腺がんに対する手術症例を多く行っています。
前立腺肥大症に対しては、侵襲性の少ないレーザーを用いたHoLEP (ホルミウムレーザー前立腺核出術) やPVP (光選択的レーザー前立腺蒸散術) を標準術式としています。
尿路結石症に対しては、経尿道的尿路結石除去術を多く行っています。
腎がんに対しては視下手術を行っています。
泌尿器科の上位5つの手術は、平均年齢が60~70歳代と高齢者に多いのが特徴です。

その他 (DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 116 1.06
異なる 235 2.15
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 19 0.17
異なる

敗血症は菌血症やほかの感染症に対する重篤な全身性の反応に加え、体の重要な器官 (臓器) の機能不全が起こる病態です。無治療ではショック、DIC (播種性血管内凝固症候群) 、多臓器不全などから早晩死に至る疾患です。
手術・処置等の合併症は、どの術式においても一定の確率で起きてしまう病態のことを言います。手術や処置は細心の注意を払って行われますが、どんなに注意してお防ぐことが出来ない合併症も存在します。発生した場合には、各専門の診療科と協力しながら治療を行います。

更新履歴
2021.09.28
令和2年度 病院指標を公開