救急科

診療科紹介

当院の救急科においては次の二点が診療の中心となります。

  • 救急車で来院された方のトリアージおよび初期治療
  • 救急重で来院された方等の入院管理

当院では、原則として産婦人科疾患および小児の重症患者様を除くすべての救急車での患者様を受け入れております。その患者様の中には直ぐに治療を開始しなければ命の危険がある方から処置を行うことで帰宅可能な方まで様々な患者様がおります。また中には軽症に見える症状で来院されても重症の方が紛れ混んでいる事もあります。そのような患者様のなかから緊急で処置を行う必要がある方を選別する事をトリアージと言います。また当科の中では完結できないような専門的な疾患の患者様、たとえば脳卒中、心筋梗塞、手術が必要な患者様も来院されます。そのような患者様においては緊急で処置が行えるように、必要な薬剤を用いての治療、早期の専門化への引き継ぎを行う事で患者様がよりよい経過をたどれるように初期治療を行っております。

次に入院管理ですが、疾患においては複数の専門家にまたがる領域の患者様、重症であり全身管理を要する方などが含まれております。救急科の中には、外科、内科などの専門医も含まれているためそのような多疾患にまたがる患者様の入院の橋渡しとなるような診療を行ない患者様の治療が上手くいくように調整役として対応を行っております。

取り扱うおもな疾患と治療方法

当科での診療は主に病気で来院される方と怪我で来院される方に分けられます。
病気で来院される方としては発熱などの感染症 (肺炎、尿路感染症、新型コロナウイルス感染症など) 、呼吸器疾患 (肺気腫、喘息などの増悪) 、心疾患 (心筋梗塞、心不全の増悪) 、神経疾患 (脳卒中、痙攣発作) などのかたが多く来院されます。
怪我で入院される方としては、転倒による頭部外傷 (脳震盪、頭蓋内出血) 、大腿骨頚部骨折、腰椎圧迫骨折などの様々な骨折などの方が多く来院されます。

実績

救急車搬送台数

                       救急車搬送台数 年度推移

ドクターカー要請件数

ドクターカー要請件数

救急入院患者数

救急入院患者

時間外外来患者数

時間外外来患者数 年度推移

学会発表

2019.4-2023.3
被膜破裂により肝コンパートメントが軽快した肝Ⅰa損傷の一例
当院におけるシガテラ中毒33例の検討
軽微な外傷を誘因とするたこつぼ心筋症の一例
交救急診療における終末期医療で方針に苦慮した一例
腹部コンパートメント症候群を合併した急性膵炎に対してABTHERAを使用してopen abdominal managementを施行した1例
救急外来における理学療法士参入の現状と課題
保存的治療で増悪した外傷性血胸症例の検討
REBOAが有効であった胃結腸静脈管損傷の1例
沖縄県小規模離島で発生した多数傷病者事故
本態性血小板血症既往の小児の外傷性脾損傷に対してIVR施行も止血得られず開腹脾臓摘出となった1例
NSAIDsとニューキノロン系抗菌薬併用による痙攣発作をきたした1例
3回目のMRIで診断し外減圧術を要した小脳梗塞の1例
精神科病院による原因不明の意識障害、高度乳酸アシドーシスで搬送となったのちに有機溶剤中毒の診断となった1例
保存的治療が可能であったGradeV腎損傷の1例
心停止をきたした鈍的外傷による緊張性血胸の一例

論文発表

2019.4-2023.3
術後早期に再発した巨大腹壁瘢痕ヘルニアの1例
NSAIDsとニューキノロン系抗菌薬併用による痙攣発作をきたした1例

医師紹介

間山 泰晃
救急科部長
間山 泰晃
専門
救急一般
一般外科
資格

日本専門医機構救急科専門医
日本外科学会専門医
日本消化器外科学会指導医/専門医
ACS学会認定外科医

仲村 尚司
救急科医長
仲村 尚司
専門
一般内科
内科救急
資格

日本内科学会総合内科専門医/認定内科医
日本専門医機構救急科専門医
日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医

松本 敬
専門
救急一般
集中治療医学
資格

日本専門医機構救急科専門医
日本集中治療医学会専門医

米丸 裕樹
専門
救急一般
資格

日本専門医機構救急科専門医
麻酔科標榜医

安富 き恵
専門
一般内科
内科救急
資格

日本内科学会認定内科医
日本救急医学会専門医

辻 マリコ
専門
救急一般
資格

日本プライマリ・ケア連合学会指導医/家庭医療専門医/認定医
日本専門医機構総合診療専門医

中村 彩乃
専門
救急一般