診療科のご案内

肝胆膵外科

医師紹介

氏名 職位 専門分野 出身大学 認定資格

大城 直人

中頭病院副院長 消化器外科
一般外科
山口大学

日本消化器外科学会指導医/専門医
日本消化器がん外科治療認定医
日本外科学会専門医/認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本肝胆膵外科学会評議員

大森 敬太

消化器外科
一般外科
琉球大学

日本外科学会専門医

外来医師担当表

診療科紹介

1.特徴

ガイドラインに沿った治療方針を提示いたしますが、患者さんの希望・状態に合わせたテーラーメイド治療・手術も行っております。当科の特徴として県内でも少数の肝胆膵高度技能指導医・内視鏡技術認定医の資格を有しており、侵襲の高い手術が多い肝胆膵外科領域で内視鏡技術を積極的に応用しているのが特徴です。とはいえ、病気を治すことが最重要事項なので根治性を損なわないバランスのとれた治療方針が取れるように日々精進しております。

2.主な治療疾患

① 肝臓 (かんぞう)

【肝臓がん・肝がん】

肝細胞がんは一般的にC型肝炎やB型肝炎で発生することが多いのですが、沖縄県の特徴としてアルコール性や脂肪肝からの発生も増えてきております。これらは知らず知らずのうちに大きくなっていることがあるので注意が必要です。腹部の超音波やCT検査などで偶然指摘されることもあります。

治療には、手術療法やラジオ派療法、動脈塞栓療法、化学療法などがあります。多種の治療を行っていますが、他の施設との違いには傷の小さな手術、低侵襲手術・腹腔鏡手術も適応がある症例では行っております。

【肝内胆管がん】

肝臓の中にある胆管に発生したがんです。主な治療は手術と抗がん剤です。画像診断が重要となり、当院でのCT、MRIに加えてPET検査も有効に活用されます。

【その他】

転移性肝がんや肝内結石症。これらの症例は手術の適応がある場合、多くは腹腔鏡手術を行い、転移性肝がんの場合は速やかに抗がん剤治療が行えるように努めています。
切除不能だと言われた患者さんに対するセカンドオピニオンも行ってますので、気軽に受診してください。

開腹での切開創

開腹での切開創

肝部分切除風景

肝部分切除風景

腹腔鏡下肝切除の手術風景

腹腔鏡下肝切除の手術風景

様々な手術器具を使用し出血も少なく手術が進む

様々な手術器具を使用し出血も少なく手術が進む

創部が小さいので回復が早く、 ヘルニアなどの合併症も少ない

創部が小さいので回復が早く、 ヘルニアなどの合併症も少ない

肝硬変が著しい場合、ラジオ波併用切除、 またはラジオ波焼灼を行う

肝硬変が著しい場合、ラジオ波併用切除、 またはラジオ波焼灼を行う

(当院からの論文)

  • 砂川宏樹、矢田圭吾、卸川智文、ほか
    肝細胞癌症例における背景肝の検討
    日本臨床外科雑誌72巻8号,1923-1928,2011
  • 砂川宏樹、矢田圭吾、石野信一郎、ほか
    当院における完全腹腔鏡下肝切除
    沖縄医学雑誌 50巻2号,33-36,2011

② 胆道(たんどう)

【肝外胆管がんや乳頭部癌】

上部の胆管癌では肝臓の切除、中下部・乳頭部の胆管がんでは膵頭十二指腸切除を行います。病気の状態によっては腹腔鏡での手術も可能です。

【胆石】

主治療は手術になっています。腹腔鏡下胆嚢摘出術ですが、おへその一か所からの単孔式も行っています。患者さんの希望に沿った手術方法を提供したいと常に心してます。

【総胆管結石】

内視鏡的な摘出術も行っていますが、胆嚢摘出術といっしょに総胆管結石摘出する手術も腹腔鏡下で行えます。

【その他】

胆管拡張症なども小児期以降で見つかった場合、拡張の分類により腹腔鏡下胆管切除・胆管空腸吻合も行っております。

お臍を約2-2.5cm切開し、上記のようなトロッカーを 挿入後に胆嚢を摘出します。

お臍を約2-2.5cm切開し、上記のようなトロッカーを 挿入後に胆嚢を摘出します。

術後の創部はお臍で隠れているので、整容性に優れてます。

術後の創部はお臍で隠れているので、整容性に優れてます。

(当院からの論文)

  • 砂川宏樹、金城達也、大城直人、ほか
    十二指腸副乳頭部神経内分泌腫瘍の1例
    日本臨床外科学会雑誌 第71巻2号,81-85,2010
  • 砂川宏樹、矢田圭吾、卸川智文、ほか
    Pearl Necklace Signを呈した胆嚢癌の1例
    胆と膵 第31巻3号,333-336,2010
  • 砂川宏樹、兼城達也、新垣純也、ほか
    腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した術前非疑診胆嚢癌の検討
    外科 第72巻11号,1216-1220,2010
  • 金城達也、砂川宏樹、富山鉄男、ほか
    胆嚢癌併存疑いのため術式選択に苦慮した黄色肉芽腫性胆嚢炎の2例
    第71巻7号,132-136,2010
  • 卸川智文、砂川宏樹、間山泰晃、ほか
    腹腔鏡下手術を施行した多隔壁胆嚢の1例
    日本臨床外科学会雑誌 第72巻6号,180-184,2011
  • 砂川宏樹、小倉加奈子、卸川智文、ほか
    Cystic plateを意識した腹腔鏡下胆嚢全層切除術(ソフト凝固モードでのio電極を使用して)
    手術手技 第67巻1号,77-80,2013

③ 膵臓(すいぞう)

【膵臓がん・膵がん】

膵がんの治療には手術・抗がん剤などがあります。術前の抗がん剤治療や術後の抗がん剤による補助療法。根治手術が可能であれば積極的に切除する方針をとっておりますが、もちろん患者さんにとって何がベストかを常に考えながら行っています。

【膵嚢胞性腫瘍や内分泌腫瘍】

いわゆる低悪性度腫瘍と言われている病気です。もっとも大事なことはどの疾患も同じですが診断です。その診断後の手術治療では低侵襲治療・腹腔鏡下手術が主となることが多いです。

【その他】

慢性膵炎に対する外科治療は近年、消化器内科の内視鏡治療の発展により減少しています。しかし、難治性の場合は外科的治療も行っております。

開腹膵頭十二指腸切除の切開創

開腹膵頭十二指腸切除の切開創

腹腔鏡下膵頭十二指腸切除の切開創

腹腔鏡下膵頭十二指腸切除の切開創

(当院からの論文)

  • 砂川宏樹、川上浩司、稲嶺進、ほか
    膵扁平上皮癌の2例
    日本臨床外科学会雑誌 第69巻10号,2660-2664,2008
  • 大城直人、川上浩司、砂川宏樹、ほか
    十二指腸乳頭部癌に対する膵頭十二指腸切除後に発症した残膵癌の1例
    日本臨床外科学会雑誌 第69巻11号,2986-2989,22008
  • 大城直人、川上浩司、砂川宏樹、ほか
    WDHA症候群を呈した膵頭部悪性VIP産生腫瘍の1例
    日本臨床外科学会雑誌 第70巻4号,1194-1198,2009
  • 砂川宏樹、大城直人、卸川智文、ほか
    膵頭十二指腸切除術の検討
    沖縄医学会雑誌 第48巻2号,5-7,2009
  • 砂川宏樹、矢田圭吾、卸川智文、ほか
    No-steted versus stented pancreatojejunal anastomosis after pancreaticoduodenectomy
    沖縄医学会雑誌 第49巻2号,32-35,2010
  • 間山泰晃、砂川宏樹、矢田圭吾、ほか
    PET-CT検査が術前診断に有用であった退形成膵癌の1例
    日本臨床外科学会雑誌 第72巻3号,774-777,2011
  • Hiroki SUNAGAWA, Toshio HARUMATSU, Shogo KINJO, Naoto OSHIRO
    "Ligament of Treitz approach in Laparoscopic modified radical antegrade modular pancreatosplenectomy:Report of three cases"
    Asian Journal of Endoscopic Surgery
  • Hiroki SUNAGAWA, Yasuaki MAYAMA, Tomofumi OROKAWA, Naoto OSHIRO
    "Laparoscopic total remnant pancreatectomy after laparoscopic pancreaticoduodenectomy"
    Asian Journal of Endoscopic Surgery Vol.7 No.1, 2014, pp.71-74, Wiley Blackwell

3.啓蒙・対外活動や技術向上のための研究会活動

  • サマーセミナーin沖縄(全国における腹腔鏡下肝胆膵手術のエキスパートが集合し、知識・技術の向上をはかる)を年に一度開催し、肝胆膵外科領域の発展のために社会還元を行っています。
  • 2011年1月18日の沖縄タイムス新聞「パープルリボンを知ってますか 膵臓がんの早期発見を」
  • 2012年3月8日のレキオ「胆嚢ポリープ腹腔鏡手術は」
  • 2013年9月20日、21日「第1回 腹腔鏡下胆直手術研究会」教育ラボセミナー講師
  • 2013年9月28日、29日「第8回 肝胆膵内視鏡下手術勉強会」セミナー講師