抗血栓薬服薬服薬者の血圧コントロール状況を検証

抗血栓薬服薬服薬者の血圧コントロール状況を検証します
~外来通院患者の血圧データの集団分析にご理解を~

抗血栓薬服薬患者において、血圧管理不十分は出血リスクを有することから、厳格な血圧管理が必要である。高血圧治療ガイドラインでは、抗血栓薬服薬患者の降圧目標を130/80mmHg未満と推奨している。しかし、抗血栓薬服薬患者の厳格な血圧管理に関するエビデンスはほとんど調査されていません。そこで、今回、敬愛会中頭病院およびちばなクリニック通院中で高血圧、糖尿病あるいは抗血栓薬治療を有する患者を対象とし、診察室血圧の管理状況について調査を行い、高血圧治療ガイドラインの降圧目標の達成状況と血圧管理不十分に関連する因子について検討することになりました。なお、本調査の実施機関は敬愛会中頭病院およびちばなクリニックで、調査の代表者は同クリニック血液浄化センター長の小田口尚幸です。

抗血栓薬を服薬している患者の診察室血圧の管理状況について調査を行い、ガイドラインの降圧目標の達成状況と血圧管理不十分に影響を与えている因子を明らかにすることは、これら患者の血圧管理の向上に寄与する情報を提供することが可能となります。ご理解をお願いいたします。

調査の対象者は敬愛会中頭病院およびちばなクリニック外来定期通院中の抗血栓薬治療を有する患者です。調査のデザインは既存の日常診療データを活用した後ろ向きの観察研究です。敬愛会疾病管理データベース、レセプトデータベースおよび心電図データベースを用いて、2018年の期間に外来通院中の抗血栓薬服薬患者の背景因子 (年齢、性、身長、体重、BMI、合併症) を抽出します。抽出された患者において、診察室血圧、診察室脈拍数および服薬内容を後ろ向きに収集します。さらに2017年7月から2019年6月の期間における臨床検査データ (PT-INR、eGFR、NT-pro-BNP、BNP、BS、HbA1c(NGSP)、食塩摂取量) を後ろ向きに収集します。後ろ向きの観察研究のため、本調査で新たに投薬、質問票調査、身体測定、血液尿検査の測定等は実施しません。このため調査参加による新たな費用負担、危険性、副作用などは発生しません。

個人が特定できる部分を削除するため個々のデータが誰のものか全くわからない状態となり、対象者のプライバシーが侵害されることはなく、また「個人情報の保護に関する法律」ならびに「臨床研究法」に抵触することもありません。なお、本調査は社会医療法人敬愛会の倫理委員会の審査を受け、敬愛会の長の承認を受けて実施されます。

対象者の自由意志により、不参加の申し出があった場合は、対象者から除外いたします。その際は研究事務局にお申し出ください。研究計画書及び研究の方法に関する資料の入手・閲覧、個人情報の取り扱い方法および研究対象等及び関係者からの相談への対応に関する情報についてお問い合わせは下記の連絡先にて対応いたします。

【研究事務局】

敬愛会ちばなクリニック
連絡先 : 904-2143 沖縄市知花6丁目25番5号
電 話 : 098-939-1301
調査代表者 : 敬愛会ちばなクリニック 血液浄化センター 小田口 尚幸