潰瘍性大腸炎関連癌における低酸素応答タンパク発現の検討

低酸素応答関連タンパクは様々な臓器の腫瘍細胞で高い発現を示しており、その悪性度や浸潤能力と関連している可能性が近年報告されています。

この度、中頭病院病理診断科では、北里大学医学部病理学教室と連携し、潰瘍性大腸炎関連癌にこれらの低酸素応答関連タンパクが発現するかを確認し、腫瘍の成長や浸潤、転移にどのような影響を与えているかを解明する研究を行うことになりました。
調査対象となるのは2009年4月から2019年3月までの間に、中頭病院で手術により摘出された潰瘍性大腸炎関連癌の患者様、5症例です。中頭病院病理部に保管されている標本を、低酸素応答関連タンパクに対する様々な抗体を用いてスライドガラス上で染色し、癌細胞の性質を検索します。またこれらのタンパクの発現が病気の特徴や治療効果などに関連性があるかを統計学的に調べます。

本研究では、患者様からのすべての情報は、誰のものか全くわからない状態にした上で利用させていただきます。住所、氏名などの個人情報が公開されることは一切ありません。

本研究の調査対象に該当する患者様で、調査に同意されない方は、下記担当者までお申し出下さい。この調査対象になることを断っても、何ら不利益を受けることはありません。また本研究に関してご質問などがございましたら、下記担当者までご連絡下さい。

連絡先 : 社会医療法人敬愛会 中頭病院 病理診断科
氏名 : 仲田 典広
電話 : 098-939-1300
FAX : 098-937-8699