診療科紹介
感染症内科
2005年(平成17年)創設。さまざまな感染症の診療と治療、市中・院内感染症のコンサルテーション、および感染対策チーム(ICT)・抗菌薬適正使用チーム(AST)とともに各種感染症に対する感染対策・感染制御・抗菌薬治療の相談をおこなっています。通常、感染症内科(感染症科)はコンサルテーション中心のことが多いですが、当院では感染症内科も病棟の入院患者を受け持ちながら、各科からのコンサルテーションに対応しています。
抗菌薬適正使用の推進にも力を注いでいて、広域スペクトラムの抗菌薬から狭域のものへ変更するよう促しを行っています。特に、血液培養陽性となった院内すべての患者の状態把握と原因菌確認を行い、適正な抗菌薬治療のアドバイスを行っています。微生物検査室と連携しながら、原因微生物検査法についても、臨床的に有用性の高いものを積極的に導入しています。
毎年、感染症学会総会・西日本地方会学術集会で、症例報告あるいは臨床研究の発表を積極的に行っています。学会で発表した内容は、英文雑誌などに投稿を行うようにしています。日本感染症学会認定研修施設にもなっていて、感染症専門医取得のために若手が研修に励んでいます。
2020年からは新型コロナウイルス感染症で受診および入院した患者のほとんどを受け持ち、県の対策本部や医師会などと協力しながらその診療と対策に当たってきました。その教訓を活かしながら、今後の感染症診療をさらに充実させていく予定です。
総合内科
当初は2006年(平成18年)に外来診療から開始、2012年(平成24年)6月から入院診療においても総合内科部門を立ち上げて、現在の診療体制を築きました。
超高齢者の方、マルチプロブレムを抱える方、社会的背景の複雑な方、あるいは当院にない専門診療科の患者さんなどを中心に、その入院診療に当たってきました。外来・救急・病棟看護師、薬剤師、入退院支援看護師、理学・作業・言語療法士、医療ソーシャルワーカー、地域医療連携室など、多くの職種との連携を図りながら診療に当たっています。
総合内科外来では、精査・加療依頼のある紹介患者さんや急性疾患で受診者への対応を中心に診療を行っています。診断が未確定な方は、総合内科外来で精査および診断を確定した後に、専門診療科へ紹介しています。
研修医や学生の臨床教育も当科の主要業務の一つです。病棟および外来において、病歴や身体所見を中心に、患者の問題点を把握し、その評価と今後の診療計画の立て方を教育しながら、彼らとともに学び、実践しています。総合内科外来では、指導医・専攻医と同じブースでいっしょに診療に当たり、常にその指導やアドバイスを受けながらの診療となります。
2021年度より日本専門医機構認定の総合診療科専門医研修認定施設となっています。興味のある方はぜひお声をおかけ下さい。また、サブスペシャルティとして、日本病院総合診療医学会認定病院総合診療専門医プログラムも立ち上げました。今後の高齢社会を見据え、総合診療力をつけたい方にぜひお勧めいたします。
今後は、研鑽、研究、留学(国内・国外)も見据えながら、さまざまな経験が積めるように、いろいろな領域(行政、臨床研究、臨床教育、医療安全、医療経営、他の診療科あるいはサブスペシャリティなど)にも自由に往き来ができるような、「拡大総合内科・総合診療科」を構築していく予定です。
医師紹介
臨床研修管理委員長

抗菌化学療法
総合内科
日本内科学会総合内科専門医/認定内科医
日本呼吸器学会専門医
日本感染症学会指導医/専門医
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
日本病院総合診療医学会指導医/認定医
医学博士
日本感染症学会評議員
日本化学療法学会評議員

一般内科
日本内科学会総合内科専門医/認定内科医
日本感染症学会指導医/専門医
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
日本内科学会総合内科専門医/認定内科医
日本プライマリ・ケア連合学会指導医/家庭医療専門医/プライマリ・ケア認定医
日本専門医機構総合診療専門研修特任指導医
日本内科学会認定内科医
IDC制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
一般内科
日本専門医機構内科専門医
日本医師会認定産業医
日本感染症学会専門医
日本専門医機構内科専門医
日本専門医機構内科専門医