このたび当院は、日本肝胆膵外科学会より肝胆膵高度技能専門医修練施設Aに認定されました。これは、肝胆膵領域における高度な手術実績、教育体制、安全管理、そしてチーム医療の質が一定水準を超えていると認められた医療機関に与えられる、日本で最も厳格な認定のひとつです。沖縄県では初めてのA認定となり、当院にとっても大きな節目となりました。膵癌、肝癌などの肝胆膵外科領域は術後合併症や術後死亡率も高く集約化が叫ばれております。このため施設認定制度が始まった経緯があります。
当院では、肝胆膵領域の良性疾患から悪性腫瘍まで、開腹・腹腔鏡・ロボット支援手術を含む幅広い治療を提供しております。今回の認定は、私たちがこれまで大切にしてきた「丁寧で、確実な手術」「患者さん一人ひとりに向き合う姿勢」そして「若手医師への確かな技術継承」が評価されたものだと受け止めています。
沖縄という地理的特性から、これまで高度な肝胆膵手術を受けるために県外へ赴く患者さんも少なくありませんでした。しかし、今回の認定は当院でその多くが対応可能である証と言っても過言ではありません。また本認定は、患者さんにとっての安心だけでなく、若手外科医が沖縄にいながら高度な教育を受けられる環境を整えるという点でも重要な意味を持ちます。沖縄から、次世代の肝胆膵外科医を育てていくことも、私たちの使命と考えています。
今後も「技術」と「信頼」で、皆さまに安心して治療を受けていただける医療環境づくりに努めてまいります。
どうぞこれからも中頭病院をよろしくお願いいたします。
中頭病院 副院長 兼 肝胆膵センター長 砂川 宏樹
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