ロボット・低侵襲治療 イメージ

ロボット・低侵襲治療

低侵襲手術とは

患者さんの身体に対する侵襲 (負担) が少ない手術のことです。
従来のお腹を大きく切開して行う手術とは異なり、数カ所の小さな切開部 (ポート) から内視鏡や器具を挿入し手術を行います。傷が小さく、出血も抑えられるため術後の回復が早い”身体にやさしい外科治療”といえます。

低侵襲手術支援ロボット
ダヴィンチ

ダヴィンチはアメリカで開発された内視鏡手術支援ロボットです。ロボットといっても自動で手術を行うのでは無く、通常の内視鏡手術と同じように医師自身が手術することに変わりありません。内視鏡カメラや鉗子などの器具が装着されたロボットを手術台から離れた場所で操作する外科医と、患者さんのそばで補助をする外科医で手術を行います。

3Dハイビジョンの手術画を見ながら、人間の手首以上に大きく曲がり回転するロボットアームを操作し精緻な手術を行います。

ロボット手術のメリット
  • 傷口が小さい (術後の痛みが少ない、傷跡が目立たない)
  • 出血量が少ない (輸血の必要性が低い)
  • 術後の回復が早い (入院期間が短い・短期で普段の生活に戻れる)
低侵襲手術支援ロボット ダヴィンチ イメージ
低侵襲手術支援ロボット ダヴィンチ イメージ

対応診療科&実績

2018.8〜2025.5累計値
泌尿器科
前立腺がん
施術件数173
腎がん
施術件数28
呼吸器外科
肺がん
施術件数87
縦隔腫瘍
施術件数49
消化器外科・肝胆膵外科
胃がん
施術件数33
大腸がん
施術件数135
肝がん
施術件数41
膵臓がん
施術件数37

Q&A

ロボットが自動で手術を行うのでしょうか
いいえ。ロボット (ダヴィンチ) は所定のトレーニングを積み熟練した医師が操作します。
勝手に動くことはありません。3D映像で視野を拡大したり、術者の手ブレを除去するなどロボットは、あくまで術者の「支援」です。
停電時はどうなりますか?
瞬時に非常用電源に切り替わるため手術に支障はありません。停電以外の緊急時についても、冷静な判断・対応でリスク回避できるよう、普段から緊急時におけるトレーニングを行なっています。
回復が早いのならロボット手術を希望したいのですが、誰でもロボット手術を受けられますか?
病状によっては適応しない場合もあります。病気を治すことが最重要事項なので、根治性を損なわないバランスの取れた治療方針を一緒に考えましょう。
費用はどのくらいかかりますか?
疾患により費用は異なります。当院でのロボット手術は、前立腺がん、腎がん、肺がん、縦隔腫瘍、胃がん、大腸がん、肝がん、膵臓がんが健康保険の適用となります。
また、医療費のご負担を軽減する仕組みとして「高額療養費制度」もございます。詳細は職員へお尋ねください。