形成外科
2014/10/04

形成外科シリーズ ① あざ

■生まれつきのアザやできもの■


お子様に生まれつきアザや、皮膚にできものがあって

気になっている方へ

■治療について■


アザやできものの種類・部位・大きさなどで異なります。成長とともに自然に消滅する苺状血管腫(いちごじょうけっかんしゅ)というできものは、特に手術を必要としません。太田母斑(おおたぼはん)という種類のアザは、レーザーによる治療が主流です。大きな色素性母斑は、数十年の経過で数%が癌化すると言われているため、基本的には切除を行います。顔や、近くに重要な臓器がある部分では、傷を目立ちにくくするように、デザインを工夫することがあります。
非常に大きい物は、数回に分けて切除したり、植皮を要することもあります。また、皮膚拡張器を用いて皮膚を伸ばしたあとに切除することもあります。手術は小さなお子様の場合は、基本的に入院の上、全身麻酔になります。大人の場合は、局所麻酔で日帰りでも治療できます。

■成長に伴う観察が必要■


アザやできものが大きい場合、切除後に、まれに皮膚の「ツレ」や感覚の低下などが起きることがあるため、ご家族による観察が重要になります。また、多発性の大きなアザの中には、稀に神経系の異常を合併することもあるため、注意が必要です。
アザやできものは種類により、治療方針が異なります。また、お子様の場合、アザなどがコンプレックスとなり、精神発達上、悪影響を及ぼすこともありますので、医師にご相談ください。