形成外科
2014/10/15

形成外科シリーズ ③ できもの

■体のできものが気になる・・・■


最近「こぶ」のようなできものが体にできた、

少しずつ大きくなってきている、悪いものではないか気になる

体の「できもの」で気になっている方へ

■腫瘤の種類■


できもののことを「腫瘤」といいます。腫瘤の種類はさまざまです。ひとつ或い数個の細胞が増殖して固まりを作ったものは「腫瘍」といいます。元になる細胞により、脂肪腫・石灰化上皮腫・神経腫・血管腫など、たくさんの種類があります。中には、悪性のものもあり、肉体的に見分けがつかないことがあるため、注意が必要です。また、細菌などによる炎症が原因の場合や皮膚が袋を作ったもの(粉瘤など)もあります。また、単なる「ホクロ」の場合も多くあります。

■腫瘍摘出術■


手術では、この腫瘤を切除します(局所麻酔で可能です)。予想される腫瘤の種類により、切除する範囲は異なります。基本的には最小限の範囲で、傷が目だちにくくなるように切除します。また、顔などの目立ちやすい場所の場合は、特殊なデザインを工夫することもあります。
悪性が疑われる場合には追加治療が必要な場合もあります。腫瘤の種類が明らかである場合を除き、切除した腫瘤を顕微鏡で確認する検査を行います。

■術後は・・・■


1週間前後で抜糸できます。顕微鏡の検査は結果が出るまでに2週間程かかります。また、良性腫瘍や、感染による腫瘤も、時に再発することがあります。腫瘤は、専門家が見ても区別できないものもありますので、ご自分で判断せず、ぜひ医者にご相談ください。