中頭病院からのお知らせ

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なかがみ地域包括センター開設にあたり

令和4年2月1日(火)

敬愛会が40年前に中頭病院を設立した時は、医局員7名(100床)でのスタートでした。当時は団塊ジュニア世代が続々と生まれている時代でしたが、中部地区で小児科医療を提供しているのは県立中部病院と3ヵ所の小児科無床クリニックだけでした。

当然ながら小児科の患者が多く、5階の35病床をほぼ小児科だけで使用していましたので、開院当時は“中頭小児科病院”と言われたものです。その後、外科医が増員するにつれ、“中頭外科病院”と評価されるようになり、さらに内科医局員が増えるにつれて病床も 336床まで増床し、20年程で救急医療が始まり現在の中頭病院の原型が出来上がりました。(令和4年2月1日現在355床)
20年前にはちばなクリニックを開設しましたが、その時は団塊の世代が50代に突入し、生活習慣病が問題になった頃です。生活習慣病は多科受診する事が多いため、それを求める患者心理にマッチして、当初から1日千人近い受診がありました。中頭病院の入院患者の多くがちばなクリニック経由ということも開設以来変わりません。

さて、本年2月1日に“なかがみ地域包括センター”をオープンしました。
医療提供体制に多大な影響を及ぼす人口動態の波は、2025年には団塊の世代が後期高齢者に突入し、うねりとなって今後要介護者が増えるのは確実です。

「要介護状態となっても、住み慣れた地域で自分らしい生活を最期まで続けることができる」という地域包括ケアの考え方に基づき、センター内には①介護付有料老人ホーム(個室60室)、②有床診療所(包括ケア病床 包括ケアに資する病床19床 ※一般病床)、③看護小規模多機能型居宅介護(9床)、④訪問看護ステーション、⑤居宅介護支援事業所、⑥通所リハビリテーションを配しています。

敬愛会グループはこれまでの急性期医療や外来および予防医療部門に加えて、患者さんが求める在宅系医療と生活支援サービスを提供することで、今後とも地域医療にさらなる貢献を目指す所存です。

社会医療法人敬愛会
理事長 宮里 善次