

2003年度に救急センターを開設し、本格的に救急診療を開始しました。救急専属スタッフ(救急医、専属ナース)、各専門科医師、諸検査部門の連携を密に行い、通院患者さまの緊急時の診療はもとより、各科急病や外傷など、あらゆる救急搬送への応需を行っています。開設以来、月平均250件の救急搬送に対応しており、沖縄中部における地域救急医療の一端を担っています。
救急センターは、重病者2名の緊急処置が可能な初療室と、14床の観察室からなります。また、救急発生から時々刻々と変化する病状を把握し、病院到着後速やかに診療が開始できるよう、救急隊と担当医の間に直通電話を設置しています。救急センターに搬送された患者さまは、初療室で診療を受けた後、いったん観察室を経て、帰宅ないし各科病棟への入院となります。

当院手術部は9部屋の手術室を備え、看護スタッフ33名を要し多くの手術を日々行っています。年々手術件数は増加を続け、2008年4月~2009年3月末までの1年間で総数5531件の手術が行われ、県内でも上位を競う数を誇っています。麻酔科は常勤医4名を配し、全手術の約半数が全身麻酔の手術でした。ほぼすべての科において24時間体制で緊急症例に対応しており、昨年度は828件の緊急手術が行われました。さらに内容も充実しており、低侵襲手術、鏡視下手術、血管内治療など最先端技術も導入しています。

医療分野での画像診断装置は日進月歩で、特に最近の進歩には目を見張るものがあります。中頭病院では患者さまに最高の医療を提供するため、診断装置の更新・新規導入を行ってきましたが、この度、県内初の16列マルチスライスCTと最も静かな1.5ステラMRI装置を導入いたしました。これにより患者さまには、より短時間、より少ない苦痛で、これまで以上の画像情報を提供することが可能となりました。特にこれまでCTでは難しいとされていた循環器領域の検査も可能となり、狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患のスクリーニング検査として、威力を発揮するものと思われます。またMRIでもこれまでとは比べものにならないほどの静かさで、かつ検査時間も大幅に短縮されています。(平成16年3月現在)
中頭病院では画像情報デジタル化の趨勢を見据え、画像診断装置のデジタル化を進めてきました。これまでのレントゲンフィルムでは経年変化での変色や紛失・保管場所等の問題がありましたが、今後はほぼ全ての画像が電子化されることにより、半永久的に保管することが可能となりました。これにより中頭病院で撮影された画像は、患者さまが必要なときにいつでも取り出すことが可能となります。

2006年より小腸ダブルバルーン内視鏡を導入し、従来困難であった小腸疾患の診断と治療を行ってきました。2009年4月には、小腸用カプセル内視鏡システム(PillCam SBカプセル、ギブン・イメージング株式会社製)を採用し、小腸ダブルバルーン内視鏡を使用した内視鏡治療と組み合わせる事で早期発見、早期治療が可能となっています。 内視鏡検査:上部消化管内視鏡検査(胃・十二指腸)、下部消化管内視鏡検査(大腸)、気管支内視鏡検査(気管支)、超音波内視鏡(食道・胃・十二指腸・大腸)など内視鏡治療:出血性胃潰瘍、マロリーワイス症候群、食道静脈瘤の内視鏡治療、胃ポリープ、早期食道ガンの内視鏡治療、早期胃ガンの内視鏡治療など

病気になると「医療費はどれくらいかかるのだろう」「どれくらいでよくなるのだろう」と考えます。また、入院となった場合は、仕事のことや退院後のことなど、たくさんの困ったことに直面します。このような時、医療相談室では、医療、保険、福祉等の社会資源のサービスに関する情報を提供し、相談者自身がどうすればよういか選択できるように話し合いを重ねて、援助する役割を担っています。

当院 血液浄化センターは、慢性腎不全の維持透析から救急領域における血液浄化療法まで幅広く治療を行っている施設です。維持透析患者さま以外に、地域の病院、医院からの入院治療目的の透析治療も行っています。医師、看護師、臨床工学士、助手、クラーク、栄養士、ケースワーカーがチームを組んで患者さまへ最高の医療を提供するために連携を取って治療にあたっています。
当院は平成11年、登録医のための開放型病床20床を設け開放型病院としてスタートしました。平成16年1月現在、144名の先生方にご登録いただき、ご紹介いただきました患者さまの入院を優先的に受けられるよう努力いたしております。また患者さまが当院での入院・治療が終了しましたら「かかりつけ医」の方で持続治療を受けていただきますようご案内いたしております。
医療に対する信頼が揺らいでいる状況の中、今後更に医療に関する苦情といった相談が増加していくものと思われるため、当院では、患者さまおよびご家族からの医療に関する苦情といった相談に対し、直接病院側が対応できる体制を確保しようと「患者さま相談窓口」を設置しております。「患者さま相談窓口」では、患者さまおよびご家族の声を専任担当者がお受けし、その声を「代弁者」として病院側へ伝達し、双方の問題解決がスムーズに図れるよう、サポートする役割を担っています。