リンパ浮腫外来

◉ リンパとは

体の中には、動脈と静脈の他に「リンパ管」と呼ばれる管があります。リンパ管は、全身の皮膚のすぐ下に網目状に張り巡らされていて、このリンパ管の中には「リンパ液」という液体が流れています。リンパ管は体の中のタンパク質や老廃物を集めて運ぶ役割をしています。また、腋窩(脇の下)や首の付け根、鼠径部(脚の付け根)には「リンパ節」という豆のような形をした組織があり、感染やがんが全身へ広がることを抑える役割を持っています。

◉ リンパ浮腫とは

乳がんの手術で腋窩(脇の下)のリンパ節を切除された方は、手術をした側の腕からのリンパの流れが悪くなり、高タンパク質のリンパ液が皮下組織に溜まり腫れる事があります。これをリンパ浮腫と呼びます。

上肢のリンパ浮腫はリンパ節の切除(腋窩廓清)が主な原因です。また、乳がん術後の放射線治療やタキサン系の抗癌剤治療により浮腫が起こる事もあります。

リンパ浮腫は進行すると完治が困難な疾患ですが、予防を心がけて発症を防ぎ、万一発症しても早期に発見する事で重症化を防ぐ事ができます。そのためには、患者さん本人がリンパ浮腫についての正しい対処法を知っておくことが大切です。

◉ リンパ浮腫に伴う蜂窩織炎

リンパ浮腫を起こすと、リンパ液の流れが悪くなるため、虫に刺されたり、小さな傷があると、細菌が侵入し、手術した側の腕全体に炎症が広がる事があります。これを蜂窩織炎といいます。

症状としては、赤い斑点や広範囲に皮膚の赤み、熱感がみられ、痛みを伴います。

時には38℃以上の高熱が出ることもあります。症状が軽症の場合は発熱はなく、皮膚の赤みも限られた範囲にとどまることがあります。赤みや熱感があっても、細菌感染が原因ではない場合もあるため、担当医に相談しましょう。

◉ リンパ浮腫看護外来とは

リンパ浮腫看護外来では、リンパ浮腫技能者養成協会を終了した看護師が医師の指示のもと、リンパ浮腫治療の複合的理学療法を指導し、リンパ浮腫と上手く付き合っていただける様に自宅で行えるセルフケアを共に考え継続的に支援を行います。

◉ 内容

複合的理学療法
    スキンケア(感染予防)
    用手的セルフリンパドレナージ
    圧迫療法(弾性着衣、弾性包帯)
    圧迫した状態での運動療法
    日常生活指導

◉ 診療について

保険診療外(自費診療)のため同日に他の外来での診療(保険診療)を受ける事は出来ません(混合診療の禁止)。ご理解頂きますようお願い致します。治療に必要な弾性着衣や弾性包帯の料金は別途必要となります。

※弾性着衣や弾性包帯は療養費支給の対象となります。

◉ 予約案内(完全予約制)

医師にてリンパ浮腫と診断を受けた患者さんを対象に完全予約制での外来を行っています。

  • お問い合わせ 中頭病院ブレストセンター  098-939-1300(代表)
  • 診療日    毎週水曜日
  • 診療時間   9:00 ~ 15:00