乳腺科
2017/07/12

乳がんを早期で発見するために

乳がんは早期で発見でき、適切な治療ができれば命にかかわる怖い病気ではありません。その一方で乳がんによる死亡者は35年前の3倍にも増えています。他の先進国の女性の7〜8割が乳がん検診を受けているのに対し、日本では3〜4割と多くの方がまだ検診を受けていない現状があり、問題になっています。特に沖縄県は検診を受ける人が少なく、大きな課題です。

血縁に乳がんはいないから大丈夫と思っていらっしゃる方も多いのですが、実際のところ乳がんと診断された人の80%は家族歴のない方です。どなたでも乳がんにかかる可能性があります。

早めに発見するためには、乳がんに対する意識を持つことが重要です。そして、20歳からは月に1度の自己検診、40歳からは1〜2年に1回の乳がん検診を心がけましょう。

自己検診(セルフチェック)

乳腺は体の表面にあり、自分で見たり触ったりすることができる器官です。20歳から月に1度はご自分で乳房をチェックする習慣をつけましょう。

病院で乳がん検診を受けていても、検診の合間に急にできて大きくなる乳がんもありますので、自己検診はずっと続けていただく必要があります。

月経前の1週間は乳房が張りやすく、しこりのように感じやすくなりますので、月経が終わって1週間後くらいを目安にセルフチェックをしていただくと異常が見つけやすくなります。

もし異常を発見した場合には、検診の時期まで待たずに早めに乳腺専門科のある病院を受診してください。

乳がん検診

乳がんは症状がないことも多く、それが早目に見つけることを難しくしている原因の1つです。症状のない乳がんを発見するためにも40歳からは1〜2年に1回は病院でマンモグラフィや超音波検査などの画像検査を受けましょう。画像検査には主にマンモグラフィと超音波検査があります。

気になる点がありましたら早めに受診しましょう。
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