乳腺科
2017/07/11

乳がんとは?

乳房にできるがんを乳がんと呼びます。日本では年々かかる人が増加していて、女性の癌の第一位になっています(グラフ)。11人に一人が乳がんにかかる時代となっており、20歳以上の女性ならどなたでもかかる可能性があります。また、まれに男性がかかる場合もあります。
「部位別今年のがん統計予測罹患数2016年女性全年齢」国立がん研究センターがん対策情報センター

乳がんの症状・特徴

乳がんの症状には、しこりがある、乳首から血が出る、乳房が腫れたり赤くなってくる、皮膚や乳首がへこんだり変形してくる、などがありますが、症状には個人差があります。もし何か症状に気がつかれた場合には、乳腺専門の病院を早めに受診されることをお勧めします。
また全く症状のない方も多いので、注意が必要です。そういった癌は検診でしか見つからないため、検診を継続して受けていただくことが重要になってきます。

乳がんは、年齢が上がるにつれて増加することが多い他の癌とは違って若いうちからかかることが特徴です(グラフ)。30歳からかかる人が増加してきて、40代後半にかかる人が最も多くなっています。また、80代以上でもかかる人はいます。20歳からは月に一度の自己検診をしていただき、40歳からは1〜2年に1回の乳がん検診を受けていただくことをお勧めします。

「年齢階級別罹患率(全国推計値)2012年女性」国立がん研究センターがん対策情報センター

検診の普及や治療の発達により、乳癌と診断された患者さんが10年後も生きている確率は約25%(60年前)から約80%と飛躍的に向上しています。早めに発見し適切な治療ができれば怖い病気ではなくなってきていますので、早く見つけることがとても重要です。